やっと暑さが和らいだと思ったら、秋が駆け足でやってきて、朝晩は少し冬の気配さえ感じます。夏の間の食卓は白ワインやスパークリングワインばかりだったのに、ここのところ赤ワインの登場回数が増えました。涼しくなると飲み口が重ための赤ワインもおいしくなりますね。

今月は、DEAN&DELUCAのパスタソースを使った簡単パスタと、イタリアの赤ワインのペアリングをご紹介します。

DEAN & DELUCAのオリジナルレシピを基にしたパスタソースは化学調味料を使用せず素材の味を活かしてつくられています。混ぜるだけの簡単な作り方ながら、手間をかけたような本格的な一皿に仕上がりに。今回はそのまま味わいましたが、少し工夫を加えるだけで豪華なパスタに早変わりします。

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マリアージュ①
プッタネスカソースのパスタ×南イタリアのワイン


ワイン | ヴィノジア/ タウラジ・リゼルヴァ    ラヤマグラ
(産地:イタリア、カンパーニャ    品種:アリアニコ)


プッタネスカは南イタリア、カンパーニャ州のパスタ。ロブスターやエビなどの魚介を加えれば贅沢なメインデッシュに変身!ペアリングの「お料理とワインの地域を合わせる」というセオリーに忠実に、ワインもカンパーニャのものをチョイス。南イタリアを代表するDOCGの赤ワイン、タウラジと合わせてみます。今回選んだワインの造り手「ヴィノジア」はカンパーニャ地方でもトップクラスの生産者。「ラヤマグラ」は畑の名前で、樹齢の古いブドウだけを使用し、通常よりも長く熟成期間を経た特別な一本です。グラスに注いだ瞬間から立ち上る香りにまず感動…!カシス、ベリー、バラ、バニラなどの複雑な香りに期待値も上がります。飲み口もしっかりとしたボディで重心低めなのにタンニンはシルキーで、プッタネスカの魚介、オリーブ、トマトの風味全てを包み込みます。アリアニコというぶどうの品種は酸味と豊富なタンニンが特徴なのですが、2015年ヴィンテージのこのワインはタンニンも酸もこなれて滑らかな口当たりになっています。カンパーニャのワインを手に取る機会がありましたら是非お試しください。プッタネスカのトマトの酸味を活かすなら、若くてフレッシュさの残るヴィンテージがおすすめです。



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マリアージュ②
ボロネーゼソースのパスタ×ランブルスコ


ワイン | DEAN & DELUCA / ランブルスコ・アマービレ
(産地:イタリア、エミリア・ロマーニャ    品種:ランブルスコ・グラスパラロッサ)


ボロネーゼは、エミリア・ロマーニャ州が発祥。パルマの生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノでも有名です。粗びきにした牛すじ肉がたっぷりはいっており、鶏レバーが加えられている事によりコクがあります。こちらも土地のものとのペアリングで、ランブルスコを合わせます。
DEAN & DELUCAのワイン売り場には必ずと言っていいほどおいてあるランブルスコ・アマービレ(アマービレは中甘口を示す表記です)。微発泡でやさしい甘口、低アルコールなのであまり普段ワインを飲まれない方の導入編としてもおすすめの一本です。ラズベリーやいちごのような赤い果実やお花の香り、ここちよい甘さとジューシーな口当たりに気分がほぐれます。ボロネーゼソースの煮込んだトマトとお肉の旨味に、ランブルスコの甘みが寄り添い引き立てます。ロディジャーノやパルミジャーノを好きなだけ削って乗せてもおいしいです。今回使ったのはパッパルデッレという幅広のパスタですが、フェットチーネでもおいしく仕上がります。お近くのDEAN & DELUCAで手に入る材料とワインでたのしめる、思い立ったらすぐにお試しいただけるペアリングです。

その土地のもの同士を合わせるペアリングは失敗がなく、まるで現地にいるような気分も味わえます。手軽な一皿もおいしいワインがあればぐっと特別感が増して、食卓が華やかになる事を実感できるマリアージュです。

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