新緑が目にまぶしく、青く澄んだ空につばめが舞っています。日差しにも初夏を感じる今日この頃。こんな日は軽やかなワインを冷やして飲みたくなりますね。

今月は旬のお野菜を使用したサラダとワインのペアリングをご紹介します。調理法によってもペアリングの仕方は変わりますが、素材そのものを味わうサラダは軽やかなワインとの相性もよく、手順も少ないので手軽におたのしみいただけます。
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マリアージュ①
春野菜とシェーブルチーズのサラダ×ジューシーロゼワイン


ワイン|A to Z / ロゼ
(産地:アメリカ、オレゴン州    品種:サンジョヴェーゼ、ピノ・ノワール)

ワインは、野イチゴやクランベリー、ラズベリーといった小粒のベリーの果実に加えフローラルな香り。熟した果実がもつ程よい酸味、すっきりとした味わいの中にやさしい甘みを感じます。たっぷりとジューシーなロゼワインです。
旬の青々としたお野菜には甘味もあり、さっと湯がくことでシャキシャキとした食感もたのしめます。シェーブルチーズのほのかな酸味と風味はさわやかさを演出、そこにオリーブオイルを絡める事で味わいの構成にボリューム感をプラス。シンプルだからこそ、オリーブオイルと塩にはこだわりたいところです。果実味たっぷりのロゼワインを合わせベリーのニュアンスを足すことでシンプルなサラダに満足感が生まれます。

メニュー|春野菜とシェーブルチーズのサラダ
【材料】
スナップエンドウ10本、アスパラガス3本、シェーブルチーズ(朝日岳)30g
オリーブオイル、塩、ディルなどのハーブ

【つくり方】
1.スナップエンドウは筋をとり、アスパラガスを適当な大きさに切ってさっと茹でる
2.冷水つけて冷まし、水気をしっかりと切る。スナップエンドウは縦に切って中身を見せるとおしゃれ。
3.お皿に盛り付けシェーブルチーズをスプーンですくって散らし、オリーブオイル、塩を回しかける。ハーブをちぎって飾る。


・朝日岳|那須野高原今牧場    100g
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マリアージュ②
若採りザーサイと豆苗のエスニックサラダ×オレンジワイン


ワイン|アルベルト・アングイッソラ/ カゼビアンコ
(産地:イタリア、エミリアロマーニャ州    品種:マルヴァジーア、モスカート、オルトゥルーゴ、マルサンヌ)

洋ナシや杏、リンゴのコンポートのような深みのある香り。とても華やかでアロマティック、アールグレイティのような香り高さとやさしい渋み・旨味が特徴です。ワインだけでも十分たのしめる香りと味わいですが、アジアンテイストのサラダに合わせてみます。
若採りザーサイはこの季節から夏まで店頭に並ぶ、大人気商品です。ザーサイを醤油で浅漬けにしたもので、コリコリとした食感が単調になりがちなサラダにアクセントを与えてくれます。エンドウ豆を発芽させた新芽野菜の豆苗は微かにエンドウ豆の風味をまとっており、オレンジワインの旨味と程よくマッチ。存在感がありながらアルコール度数は11%と低くドライなので、サラダのシャキシャキとした食感とエスニックなテイストを引き立ててくれます。

メニュー|若採りザーサイと豆苗のエスニックサラダ
【材料】
若採りザーサイ1袋、豆苗50g(1/3袋くらい)、鶏の胸肉100g、ごま油15cc、ナンプラー5㏄、塩適量

【つくり方】
1.鶏の胸肉を沸騰したお湯で5~8分茹でて中までしっかりと火を通し、氷水で冷やして一口大に裂く。水気をキッチンペーパーでしっかりと取る。
2.若採りザーサイを2㎜くらいの厚さにスライス。豆苗は豆と根を切り落とし、茎と葉の部分を洗って水気を切る。
3.1.2をボウルに入れて、ごま油とナンプラー、塩を入れて和える。お好みでパクチーやワサビ菜を入れても。



・若採りザーサイ    1個入り
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お野菜(特に火をあまり通さないで作るサラダ)とのペアリングのポイントは、ワインのボリューム感が控えめなものをチョイスすること。アルコール度数は低めで後味はドライ目なものがおすすめです。お旬の食材をササっとサラダに仕立てて、冷やしたワインと一緒にテラスでブランチなんていかがでしょうか。心地よいこの季節をソワフなワインでたのしんでくださいね。