マリアージュの考え方は色々ありますが、今回は、「その土地の料理を合わせる」という視点でマリアージュを試してみます。
LIG AMBASSADOR PROGRAMのワイン講座でも紹介されていましたが、郷土料理に同じ土地でつくられたワインを合わせると、なんともいえない相性の良さを楽しめます。
取り上げる土地は南フランスのプロヴァンス。ニースやカンヌなどのリゾート地があり、ヴァカンスを満喫するために訪れる人々が絶えず訪れる土地です。プロヴァンスは、ロゼの生産量が全体の89%を占めるほどの一大ロゼ産地。プロヴァンスを始めフランスでは、ランチから気軽にロゼワインをたのしむそうですよ。
まずはワインのご紹介からしていきます。
ワイナリー|ミラヴァル ブラッドピットがオーナーを務め、ローヌ地方を代表する造り手ペランファミリーが醸造を担当するワイナリーです。毎年夏至の日にそのロゼワインが解禁になります。
ミラヴァル・ロゼ
(産地:フランス・プロヴァンス 品種:サンソー、グルナッシ他)
イチゴやお花の繊細な香りと強すぎない酸味が心地よく全体的にさわやかで上品な印象。
ステゥディオ・ブラン・バイ・ミラヴァル
(産地:フランス・プロヴァンス 品種:ロール)
柑橘系のみずみずしさを感じる香り、フレッシュな酸味と果実味のバランスが魅力的。
マリアージュ①
ニース風サラダ×ステュディオ・ブラン・バイ・ミラヴァル
メニュー| ニース風サラダ
1. ドレッシングをつくる。オリーブオイル大さじ2杯、粒マスタード小さじ1杯、ワインビネガー小さじ2杯、塩・胡椒適宜をボウルにいれて混ぜる。
2. 茹でたさやいんげん(5本)、ベビーリーフ(1袋)、刻んだアンチョビ(2切れ分)、ブラックオリーブ(6粒)ツナ(1/2缶)を1のボウルに入れて、ざっと混ぜ合わせる。
3. お皿に盛りつけ、くし切りにしたゆで卵(1個)、トマト(1個)を飾り付ける。
Tips!
プロヴァンスの定番サラダ。アンチョビの塩気とマスタードのぴりりとした辛味がアクセントです。ミネラル感のあるフレッシュな白ワインがツナやアンチョビの塩気ともよく合います。
マリアージュ②
ブイヤベース×ミラヴァル・ロゼ
メニュー| ブイヤベース
1. DEAN & DELUCAのクッキングソース・ブイヤベース鍋を1缶と水200cc、エビ(4尾)、ムール貝(6個)、ざく切りにしたキャベツ(90g)、乱切りのじゃが芋(160g)を鍋に入れて15分程ぐつぐつ煮たら完成。
Tips!
魚介の旨味と香味野菜やハーブが香ります。こんなに簡単なのに贅沢感が味わえる主役の逸品。魚介や煮込んだトマトの旨味と、ワインの上品な果実感と酸味、ミネラル感は非常に好相性です。
マリアージュ③
ラタトゥイユ×ミラヴァル・ロゼ
DEAN & DELUCAの定番人気メニューであるラタトゥイユをロゼとあわせました。トーストしたバゲットに乗せて召し上がれ。
Tips!
DEAN & DELUCAのラタトゥイユは、それぞれの野菜ごとに火を入れてから煮込んだこだわりの逸品。凝縮したトマトの旨味とロゼワインの甘酸っぱさがすてきなマリアージュ。
土地のものを合わせるマリアージュは、理屈ではないまさに結婚のような相性のよさを感じる事ができます。その土地の文化を知る事も出来てとてもおもしろいですね。みなさんも食卓で世界を旅してみませんか。